インド医学とセサミオイルの関係

アーユルヴェーダとは、世界三大伝承医学の一つとして、
古代インドから受け継がれてきた技術です。
日本では、アーユルヴェーダという言葉よりも先に「ヨガ」が有名になりましたが、
ヨガにおける優れた健康効果も、このアーユルヴェーダの一つとして発展してきたものです。
アーユルヴェーダはインドやイスラム地方で長きに渡って進歩をしてきたものなので、
その実施のために使用される用具や薬品には、インド地方原産のものが数多く使用されています。
セサミオイルはその中の一つで、もともと東インド地方が原産である
胡麻を使って抽出をしたオイル成分となっています。
セサミオイルはオイルという名前が付いていますがオリーブオイルのように
食用にされることはなく、体に直接塗布するキャリアオイルとして開発をされたものです。
食用にもされている胡麻に含まれるビタミンやミネラルを肌から取り込むことで、
食物として体内に入れるのとはまた違った健康増進効果を得ることができます。

アーユルヴェーダは、中国における漢方医学や、
現代の医学の基礎となった古代ギリシア医学と違い、治療よりも予防に重点をおいた医学です。
古代インド文明の経典として残されている「ヴェーダ」には、
医学の他にも建築や哲学などさまざまな知恵が記録されていますが、
その中の医学部分だけを抜き出したものが「アーユルヴェーダ」と呼ばれています。
アーユルヴェーダの語源は「生命の科学」というものであり、体の仕組みを化学的に
分析するというよりも、もっと大きな空気や大地など世界の仕組みの中にある一つの生命体として
健全な働きができるようにするという、哲学的思考によって構成がされています。
そのためアーユルヴェーダは病人に向けての医学というよりも、現在健康である人や
病気とはまだ言えない状態にある人が、体質を改善して病気にならない体を
作っていくためのものとなっています。
もちろん病気やケガになってしまった人に対しても、アーユルヴェーダの方法に従うことで、
早く病状を改善し、健康体に近い体にすることができるものとされています。

セサミオイルがアーユルヴェーダに登場するのは、マッサージの他にも
「シロダーラ」という眉間にじっくりオイルを垂らしていくという方法を使うときです。
また、マッサージ、シロダーラ、浣腸を組み合わせて体の中の不純物を排泄する方法である
「バンチャカルマ」という方法にも重要な役割を果たします。